良かった本2023
・異常 アノマリー / エルヴェル テリエ著
昨年発売されたフランスのSF小説(本国では2020年発売)。
なんか賞取ってるみたいだし試しに読んでみるかくらいの感じで読み始めたら大当たり。
アマゾンの概要では
殺し屋、ポップスター、売れない作家、軍人の妻、がんを告知された男……なんのつながりもない11人だったが、ある飛行機に同乗したことで、運命を共にする。飛行機は未曾有の巨大嵐に遭遇し、乗客は奇跡的に生還したかに見えたが――。ゴンクール賞受賞作
とだけ書いてあって、面白さがいまいち伝わってきませんね。
中盤までは割と退屈ですが、途中からドカンと面白くなります。
大きめの図書館ならあるかな〜という感じでしょうか。
・検証ナチスは「良いこと」もしたのか / 小野寺拓也 田野大輔著
今年結構話題になっていたので読んだ人もいるかもしれない一冊。
同じ岩波ブックレットでデマを扱ったものでは「沖縄の基地の間違ったうわさ――検証 34個の疑問」も良かったのですが、こちらも良いです。
「ナチスが経済を回復させた」「有機農業を推進した」等はツイッターで何となく目にしたことがあって、そうなのか、良いこともしてるのかと思っていました。
が、結論から言えばナチスは良いことはしていません。
起源、目的、結果の点で、全てをクリアしたものはありません。
優生思想や民族差別についても考えるキッカケにもなると思います。
薄いのですが、要点がまとまって読みやすく、スペースを取りません。
一家に一冊いかがでしょうか。
・シックスサマナ 第39号 裏新宿の女帝 早朝マッチング大作戦 / クーロン黒沢他
こちらは電子書籍のみの取り扱いなので、どこの本屋さんにも置いていません。
謎のラジオ体操会への潜入ルポが非常に面白いです。
不定期刊行だけど、ここ数年は出るたびに購入してるくらい大好きな雑誌です。
それではまた